卵巣嚢腫を発症すると、妊娠・出産はできなくなるのでしょうか?

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卵巣嚢腫と妊娠

妊娠・出産を希望する人にとって、卵巣嚢腫が原因でできなくなることも少なくありません。卵巣嚢腫は、卵巣が腫れて袋のようになり、その中に液体や粘液などが溜まってしまうことでおこるもの。その多くが良性ですが、なかには充実性卵巣腫瘍になる場合も。悪性であるとガンである可能性が高いので、より注意が必要となります。

 

卵巣嚢腫は自覚症状がほとんどない病気なので、それ自体で気付くのはかなり病状が進行してからです。もしくは、妊娠や他の病気などで診察を受けた時に偶然に発見されることがほとんど。気がつかないでいるとねじれて激痛や嘔吐、最悪、ショック状態になることもありますので緊急手術がおこなわれます。

 

小さな卵巣嚢腫が不妊を直接引き起こすとはいえませんが、卵巣の腫れがひどかったり、嚢腫が卵管などの他の臓器と癒着している場合は、それが不妊の原因になったりします。ようするに、卵巣嚢腫だからといって必ずしも不妊であるとはいえないのです。ただし、チョコレート嚢腫の場合はちょっと違います。このタイプは不妊を引き起こすことが多いので、すぐに適切な治療を施さなくてはいけません。

 

もしも卵巣嚢腫が原因で不妊になっていることがわかったら、不妊治療の一つとして卵巣嚢腫の治療をおこないます。自然に消滅することもあるので、卵巣嚢腫は経過観察だけですむこともあります。大体、1〜2ヶ月程度の経過観察をおこなうものとなります。経過観察だけでの診断は嚢腫が良性である場合だけですから、悪性の場合では早期手術で切除もしくは卵巣摘出がおこなわれます。


卵巣嚢腫の原因は…

卵巣嚢腫の原因については、まだはっきりとしたことはわかっていません。嚢腫の種類やそこにみられる特徴の違い、発症年齢が異なっているので、なかなか原因が特定できないのです。

 

ただ、チョコレート嚢腫においては、子宮内膜症が卵巣内で発生したことによると考えられています。なぜなら、子宮内膜細胞が子宮から出て増殖し剥離。それが卵巣で溜まってしまうことから起こるからです。その原因としては、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが有力候補となっていますが、妊娠中や閉経後の女性にも種類は異なるものの発生しているので、一概にエストロゲンが原因とはいえないようです。

 

卵巣嚢腫はなかなか自覚症状が出にくいのですが、定期的な検診で早期発見をする事が可能。実際、別の病気で受診もしくは妊娠による診察で発見されるケースがとても多いのです。自覚症状が感じられるようになるのが、下腹部が膨張した感じや違和感を感じるようになってから。この頃には腫瘍がこぶし程の大きさになっています。

 

また、チョコレート嚢腫は子宮内膜症によって引き起こされることがわかっているので、月経における痛みや量が多くなると要注意のサイン。他の卵巣嚢腫の場合ではそういったわかるようなサインはありませんし、自覚症状も進行しないとなかなか出てきません。突然倒れて救急車で運ばれた…なんてことも起こりうるので、定期的な卵巣検査は受けておきたいもの。卵巣に起こる腫瘍は良性だけでなく悪性…つまりはガンの可能性もあるので、卵管と子宮も合わせて検査を受けると安心です。


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