卵巣嚢腫の手術をした後は、どんな事に気をつければいいでしょうか?

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術後は状態に合わせて治療

卵巣嚢腫の手術をした後は、その経過をしっかりと管理するために入院します。医師の目が届くところでゆっくりと体を休める事で、体力などを少しずつ元に戻し、日常生活に戻れるようにします。手術の際に切除した部分の病理組織学的検査をおこない、その結果に基づいた治療を施していきます。定期的な経過観察は必須となり、退院したからといってすぐに元通りの生活をしていいとは限りません。自宅でも充分な療養生活を送るようにし、無理のない生活を心がけなくてはいけません。

 

手術後には、病理組織学的検査という、卵巣にできた腫瘍を切除し顕微鏡を用いた病理検査をおこないます。手術前にも内診などの各種検査をおこなうのですが、術後の方がより詳細な検査結果を出す事ができます。検査結果が良性だった場合、術後にしっかりと療養し、そこで何も問題がないようであれば、後は定期的な検診を受けるようにするだけ。ただし、検査結果でチョコレート嚢腫が発見されるような事があれば、腫瘍の再発予防の為の通院を続け、じっくりと経過観察をおこないます。

 

また、境界性方悪性であった場合は、経過観察をおこないながら抗がん剤などの薬物治療をおこないます。場合によっては、再手術をおこない卵巣に残っている腫瘍などを摘出することもあります。悪性であった場合は、抗がん剤による薬物投与を第一に、手術で卵巣を摘出。その後の状態や経過をみながら、薬物治療と手術をおこなっていきます。


術後の復帰スケジュール

卵巣嚢腫の手術後は、自宅療養が大事な回復ポイント。自宅でゆっくりと療養しないと、十分な回復ができず体に負担をかけてしまいます。また、重たいものを持つことは絶対にやってはいけません

 

腹腔鏡手術の場合では少なくとも2週間、長い場合は1ヶ月ほどの療養をすることとなります。少しずつ体を動かすようにし、本格的な運動は2ヶ月ぐらいは控えるようにしましょう。また、人によっては療養期間を長めに設定したほうがいい場合もありますので、職場復帰については主治医と相談して決めます。無理のない復帰スケジュールを組むことで、日常生活に早く馴染む事ができるのです。

 

もしも病理検査の結果が良性以外だったら…つまりは、境界性方悪性もしくは悪性であったら、医師とよく話し合った上で今後の治療方針を決めていきます。悪性と判断された場合、病理検査だけでも「疑いがある」という事。早めに再手術をして、病巣を取り除いて他に移転するのを予防しなくてはいけません。

 

気になるのが、手術によって妊娠ができなくなるかどうか。状態によっても変わりますが、病気になっている方の卵巣は摘出しますが、病気ではないほうの卵巣や子宮は摘出しないので、妊娠や出産をする事は可能です。妊娠・出産を望んでいるのに、もしも卵巣を両方とも摘出しなければいけない…といった事になってしまった場合は、卵子を凍結することも視野に入れて治療をしていきましょう。

 

卵巣嚢腫の経過観察は、退院した2週間後、1ヵ月後、半年後、1年後と続き、その後は1年に1回の定期検診をおこなうものとなります。きちんと通う事で、再発を防止していくのです。


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